ペットロスのセルフヘルプグループ 「支え愛の会」のミーティングに参加させて頂きました

ペットロスのセルフグループ「支え愛の会」

2018年12月15日の土曜日に開催された、ペットロスのセルフヘルプグループ 「支え愛の会」のミーティングに参加させて頂きました。その頃は、愛犬を亡くして1年半経った頃でしたが、どうしても悲しみが癒えず、しょっちゅう涙がこぼれるのですが、しっかり泣くことができないまま時だけが過ぎていました。とても苦しくて、ネットで検索してこの「ペットロス 支え愛の会」を見つけました。ホームページを読んで、優しく、押しつけがましくない雰囲気にぜひ参加させていただきたいと思いました。

ミーティングでは、事情や思いは様々ですが、愛するペットを亡くされ同じ辛い気持ちで集まられた皆さんが、私の話に静かに耳を傾けて下さり、一緒に涙して下さいました。今まで胸に溜めていた思いを一気に吐き出すことが出来ました。初めてしっかりと泣くことができました。また、私も皆様お一人お一人のお話に涙しました。同じ気持ちの方々と共有できた時間は、私にとって本当に居心地がよく、とても安心出来ました。「支え愛の会」様は本当に素晴らしい活動をされていると思います。遠いのでなかなか参加出来ないですが、また是非お邪魔させて頂きたいと思っています。

家族や周りの人の優しさ

一方で、当時私の周りの人々は、私に元気になってほしい、早く前に進んでほしい、立ち直ってほしいという気持ちでいろいろ気を使ってくれていました。周りの方々の優しさは、痛いほどわかりました。

「死ぬ瞬間は一瞬の事で、人間でも動物でも死ぬときは、みんな憐な死に方をするものだし、そんな一瞬の事だけで、あの子の一生が全て不幸だったみたいに悲しむのはあの子に失礼やよ。あの子はみんなにこんなに愛されて本当に幸せだったんだから」これは、娘の言葉ですが、娘も私に言いながら、自分自身も励ましていたのではないかと思います。

「いつまでも、悲しんでばかりいたら、天国に行けないよ。早く忘れてあげて、天国に行かせてあげなよ」これは、母の言葉です。

職場でも、皆さん本当に気を使って下さって、私から話を切り出さない限り、きっとあまり触れてはいけないと考えて下さったのだと思います。

早く前に進んでほしい、立ち直ってほしいと思うみんなの優しさです。

思い出と共に生きる

ただ、自分としては、何年経とうが、その後の状況がどんなに変わろうとも、決して消えることのない後悔、自分の間違った判断、一人で逝かせてしまったあの子の最後の時の事、そして特別楽しかった思い出や、なんでもない日常でのあの子のしぐさやお決まりの事も、全て絶対に忘れたくないと思っています。でも、人間は生きるために忘れるように上手く出来ているようで、あの子の可愛い仕草も、悲しい思い出もいつかはだんだん薄れていくのでしょうね。

哲学者・京都大学名誉教授・加藤尚武氏は、2018年3月9日のTHE SANKEI NEWSで、【正論】「思い出を育てて生きる大切さ」という記事の中で、以下のように述べられておられます。

(前略)

日本人の心の中には、帰ることのない身内の人の思い出は、それが悲しみを引き起こすことがあっても、その思い出をいつまでも蘇(よみがえ)らせながら、その思い出のもたらす苦しみが和らいでいくなりゆきを、静かに受け止めるという心情があるに違いない。いわば思い出を育てて生きる。

(以下略)

引用:2018年3月9日のTHE SANKEI NEWSの【正論】「思い出を育てて生きる大切さ」からの抜粋

「ペットロス 支え愛の会」には、ペットを亡くされてから10年以上の歳月が経った方も参加されるそうです。こうした場の存在を大切に支えておられる「ペットロス 支え愛の会」の皆様の活動は大変素晴らしいと思います。

 

お薦め記事: パラパラ漫画 ”14分の2の私の大切な思い出”

 

コメント

  1. 支え愛の会 より:

    ご無沙汰しております。支え愛の会です。
    記事を拝見しました。わたくしどものことを取り上げていただき、ありがとうございます。今後の励みにさせていただこうと思います。
    遠いので、なかなかお目にかかることはできませんが、もし、こちらにいらっしゃることがあれば、ぜひお立ち寄りくださいませ。

    ありがとうございました。

  2. aguri aguri より:

    こちらこそ、大変ご無沙汰しております。コメント有難うございました。

    実は、私がこのブログを始めてから、初めて頂くコメントです。大変嬉しいです。

    2018年12月に支え愛の会様にお邪魔した時に、皆様に暖かく迎えて頂き本当に救われました。

    また、是非お邪魔していろいろとお話ししたいです。どうか皆さまに宜しくお伝えくださいませ。