連載第二話「生まれ変わりという考え」

生まれ変わりという考え

愛犬の死を受け入れられない

亡くなった愛犬に生まれ変わって戻ってきてほしい。そのための準備を始めたい。

愛犬に天国で安らかに眠ってほしいと祈ることが、飼い主としてあるべき姿ですが、どうしても愛犬の死を受け入れる事が出来ないのです。愛犬に会いたい。愛犬をまた抱きしめたい。エゴだとわかっていますが、このように考える事で、何とか自分を保っています。

映画コンクール表彰式の懇親会で某映画監督から頂いたお言葉

私は三匹の愛犬を立て続けに亡くしました。2017年にリンス、2019年にあいちゃん、そして2020年にシャンプーです。悲しみのエネルギーは膨大ですね。リンスとあいちゃんが亡くなった後、悲しみをエネルギーに変えて、愛犬それぞれの映画を作りました。

愛犬あいちゃんの映画が「蓼科の短編映画コンクール」で入選し、表彰式に参加させて頂きました。その日の懇親会の時、私は、審査員の某映画監督にお礼を述べました。

私:「●●監督、今回のような事は、私にはもう二度とないと思いますので、素晴らしい経験をさせて頂き本当にありがとうございました」

某監督:「ここへ来た人は次回必ずまたこの場に来ることが条件だよ、今度は死ぬ話ではなく、生きる話でやってね」

と監督は、笑いながら優しく励まして下さいました。

私は3匹の愛犬を立て続けに亡くしていますが、リンスやあいちゃんを無くした時は、悲しみでふらふらになりながらも、悲しみのエネルギーを力に変えて、すぐに創作活動に取りかかりました。しかし、今回最後の愛犬のシャンプーを亡くしてからは、写真の整理もしないまま2年弱経ってしまいました。

あの時監督が私を励ますために仰って下さった、次回の映画は「死ぬ話」ではなく「生きる話」にしたらどうかと言われたとき、監督はまさか「生まれ変わり」の話を想定して言われたのではないと思いますが、私の中ではもしシャンプーの映画を作るなら、シャンプーが生まれ変わって私の所に戻ってくる話ししか今はイメージできません。

こうした考えを持つことで、私は自分を何とか保つことが出来ているんだと思います。

次回の予告

次回は、シャンプーが亡くなる数か月前と亡くなった数か月後で本当に起こった不思議なエピソードを紹介したいと思います。ご期待ください!

愛犬シャンプー

愛犬シャンプー

コメント