これは、家族の絆を見守り続けた小さな犬の物語です
第二話
こうくんが大学生、とこちゃんが高校の寮生活を始めて、二人とも家を離れた時に、お父さんとお母さんは別居しました、お母さんは、キャリアアップを求め、シンガポールに仕事を見つけ、私を連れてシンガポールに渡りました。
シンガポールの動物検疫のため、私は一月間の係留で、お母さんのそばを離れることになりました。お母さんが帰る時、とても悲しかったです。私は係留所の檻にへばりついてお母さんを一心に見つめ大きな声で鳴きました。
1か月の検疫係留がやっと終わり、お母さんと一緒に生活することができました。たくさんの人が乗っているエアコンのないバスで、お母さんの会社に毎日一緒に連れて行ってもらいました。私は、お母さんが改造したキャリーバッグに隠れて、毎日お母さんと一緒に通勤しました。
お母さんの会社では、私は、オフイスのお母さんのデスクの下で一日中寝て、お母さんの仕事が終わるのを待っていました。
お母さんの会社の外国人の人たちからとても優しくしてもらいました。お昼休みには、私にお弁当をくれたり、追いかけっこをして遊んでくれたりと、みんな私をとても可愛がってくれました。
マーライオン公園、シンガポール国立博物館、ホーカーズ、どこに行くのも、私はいつもお母さんと一緒でした。
お母さんが、ある一時帰国した時に、こうくんと会って話をしていると、こうくんから直ぐに私をを連れて帰国しないと親子の縁を切ると、血相を変えて言われたそうです。その時、お母さんは帰国を決心しました。
帰国の飛行機、タイ航空ではペットのキャビン持ち込みが可能で、ゲージの中に入った私は、お母さんの座席の下に。私もお母さんも、日本に帰れるので、とてもうれしかったことを覚えています。
経由地のタイのスワナブーミ空港では、私はカートに乗せてもらい、ルイビトンや高価な免税品店が立ち並ぶタイ空港内を、次のフライトまでの時間を待ってお母さんとぶらぶらしました。税関のお店の人や行きかう人がゲージの中の私を覗いて、笑顔で声をかけてくれました。
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