リンスが亡くなって一月過ぎたころに書いた、リンスへのてがみです。
天国のリンスへのてがみ
りんちゃんへ
お母さんは毎日まだまだ辛いです。リンちゃんは15年と5か月の間、みんなに凄く凄く愛されて、とてもとても幸せだったから、りんちゃんの事で後悔とか、毎日泣いてばかりいるのは、りんちゃんに失礼だよと、とこちゃんは言うけど、どうしたらいいかわからないぐらい辛いです。こうくんからも、みんな辛いのは一緒だから、お母さんしっかりしてって叱られました。こうくんも辛くて体重減ってるって、とても心配です。
りんちゃんは、天真爛漫で、あかるくて、愛くるしくて本当にかわいかった。私たち家族にとって天使でした。
りんちゃんは、いつもいつも、どこにいくのもお母さんと一緒に、行きたかったよね。お母さんもりんちゃんといつもずっと一緒にいたかったから、いつも一緒にお出かけしました。
おばあちゃんになってからは、寝る時間がぐっと増えて、たくさんお留守番してくれました。
でも若いときはいつでもどこに行くのも一緒だった。シンガポールでは3年間24時間一緒だった。マクドナルドも、図書館も、日本食レストランも、りんちゃんは鞄の中で静かにしてくれてたので、いつでも一緒でした。マックではこっそりパンケーキを鞄の中で食べましたね。
お母さんがお風呂に入る時も、いつもお風呂の前で待っていてくれたよね。お散歩が大好きで、毎日毎日たくさん歩きました。
りんちゃんは、こうくんととこちゃんが大、大、大好きだったよね。本当は毎日ずっとこうくんやとこちゃんと一緒にいたかったんだよね。ごめんね。
でも、母さんは、とこちゃんによく言ってました。今とても幸せって、りんちゃんとシャンプーと毎日一緒で、子供の頃からずっと思ってたのよ。こんな風に大好きなわんちゃんと暮らしたかったって、誰にも遠慮せずにワンちゃんとべったり、まったりする生活、本当に今幸せよって言っていました。ありがとう、りんちゃん。お母さんにとても幸せな時をくれました。
でも、まさかこんなに急にりんちゃんが逝ってしまうなんて、心の準備ができていませんでした。最後の1か月半はお母さんは間違った判断ばかり、本当にごめんね。
でも少しづつだんだん元気になるね。リンちゃんずっとずっと大好きだよ。虹の橋のたもとで待っていてね。
それまで頑張っていい人生を生きます! こうくんととこちゃんの事も天国からずっと見守っていてあげてね。お願いしますね。
自分への怒り、後悔、悲しみをぶつけるために
この手紙を書いた時は、全く気持ちの整理がついていませんでした。激しい怒りや悲しみをどこにもぶつける所がありませんでした。毎日会社に出勤し仕事をしている以上、目を腫らしているわけにもいかず、泣くになけない中途半端な状況で、取り返しのつかない悲しい現実を受け入れられないまま、残酷にも時だけが普通に過ぎていきました。一番ショックを受けているときに、手紙を書くことは本当に辛いです。でも1年と数か月が過ぎた今思うことは、当時の怒りや悲しみの気持ちも、リンスへの強い愛情のしるしだったので、このリンスへの手紙は、この先ずっとリンスとの思い出とともに記憶に残して置きたいと思うようになりました。
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